父親の死から1年
父親が亡くなり一年が経ちました。悲しみも思い出に変わりつつある今日を過ごしています。実家に帰省すると毎回仏壇に手をあわせ、近況報告をしながら父親を思い出しています。父親と過ごした思い出を忘れないことが供養だとも思っています。
親孝行したい時に親はなし
「親孝行したい時には親はなし」という言葉が身にしみて実感している私。天国にいる父が教えてくれました。母親も一周忌を終え、慌ただしさが落ち着き、なんだかほっとしている感じがあります。母親は元気に見えますが、膝が少し悪くなってきているようです。父の死を経験し母親自身、健康にも気をつけるようにもなりました。しかし、60歳を過ぎて仕事も退職し家でテレビを見て過ごす事が多くなりました。普段の買い物には運動がてら歩いて行くようですが毎日ではありません。私は、歩かなくなる事が歩けなくなる事だと思い、どうしたら良いのか考えました。何か目標や楽しい事があれば、歩くことも頑張れるのではないかと思いました。そこで、夫とも相談し、私達夫婦で母親を旅行に連れて行く計画を立てました。一周忌お疲れさまという思いも込め、お花が好きな母の為に長崎のハウステンボスに決めました。
親孝行旅行「長崎ハウステンボス」福岡「国営海の中海浜公園」
お花が好きな母は、私達の提案をとても喜んでくれました。三ヶ月後の旅行を楽しみに毎日歩き、体力をつける為に頑張ったそうです。私が「どこか行きたい場所あれば教えてね」と伝えると「どこでもいいよ。飛行機に乗れるだけで楽しいから」と言っていた母。私がとりあえず旅行のガイドブックを渡すと、観光名所や、食べたいものに沢山の付箋紙が貼られていました。母親の楽しみが伝わってくるようで私も嬉しかったです。旅行では、沢山歩くからと車椅子を借り、足腰にあまり負担にならないようにと考えました。長崎ハウステンボスでは、色とりどりの花々を見る事ができ海外に来ているかのような建物に感動しました。アトラクションや夜のイルミネーションにも癒され、大満足の様子でした。翌日は福岡の国営海の中海浜公園にも行きました。そこでは沢山のネモフィラが広場一面に広がり絶景でした。母は沢山の写真をスマホに収めていました。三人の子ども達も遊具で存分に遊ぶ事ができ満足していました。帰りの空港では沢山のお土産を買い、誰に何を渡そうか悩みながら選んでいる母の顔が印象的でした。「いくらお金があっても足りないさ〜」と笑う母親を見て旅の疲れが吹き飛びました。

親孝行旅行を終えて
生きることが楽しくなるように、歩くことが億劫に感じないように、毎日健康のために、歩くことをやめないようにと親孝行旅行を計画しましたが、一歩踏み出して良かったと感じました。私も子育てをしながら、今の生活をこなす事に精一杯でした。子ども達の成長を待ち、ゆとりが出てくるタイミングを待とうとも思っていました。しかし、「いずれくるであろうゆとり」を待っていたら遅いと感じるようになりました。少し無理してでも、今のうちに親孝行をしたい。自分自身が後悔しないためにも行動しようと思えるようになりました。実際、三人の子ども(乳幼児含む)を連れての旅行は大変でした。慣れない電車移動にぐずり対応、抱っこ歩くを繰り返す一歳半の息子。私の体はバキバキでした。でもそれは程よい幸せな疲労なのだと思えます。旦那さんも車椅子を押してくれたり、上の子の面倒を見てくれたり、電車の乗り継ぎの方法を調べてくれたり、本当に助かりました。今回は親孝行旅行という名目での家族旅行でしたので、私たち夫婦が行きたい観光地は巡ることはできませんでした。しかし、のんびりゆったり綺麗な景色を目に焼き付ける、良い思い出づくりの旅行でした。その目的も果たせたのではないかと感じています。子供たちもいつもとは違う公園に大はしゃぎでしたし、母も季節の花々を見ることができて楽しかったと話していました。
子ども達へ伝えたい想い
私の子ども達が今回の親孝行旅行見て、親を大切にする気持ちを感じてほしいと思います。まだまだ幼い子ども達ですが、一緒に経験したことはきっと大人になっても覚えていてくれると信じています。家族で過ごすことの大切さや、経験したことを覚えてほしいと思います。私は30代後半で人生の大切さに気づく事ができました。父の死を経験し、1日1日を大切に過ごすことの大切さを学びました。父親が私に自らの人生を通して教えてくれた事です。私の子ども達にはもっと若い段階で気づいてほしいと願っています。若い段階で気づくことで、人生の夢や目標が広がるからです。なんとなく生きているのではなく、人生を有意義に過ごす為にも、自分自身の人生を生きる為にも、早い段階で気づいてほしいと願います。その為に私にできることを精一杯頑張り、伝えていきたいと思います。私が父親の死を経験し学んだ人生の大切さを伝えていきます。
人生は短く、一歩踏み出す勇気が何より大切だということを。
母の日のプレゼント
毎年母の日のプレゼントに悩みますが、今年のプレゼントは即決定しました。旅行の際に撮った沢山の写真を送ろうと思います。あえて写真とアルバムだけ渡し、母自身にアルバムに入れてもらおうと思っています。一枚一枚の写真を見返しながら思い出に浸れるように、少しでも楽しい思い出が長続きするように思いを込めて。母のその姿を想像するだけで私まで幸せな気持ちになります。
思いがあれば、なんくるないさ〜☆
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