保育園で噛まれた時、伝え方次第で受け取り方が違う事例と注意点

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私の1歳半の息子が保育園でお友達に噛まれました。二人の担任の先生の伝え方には差がありました。同じく噛まれた事を伝えているのですが、言葉の選び方、伝え方でこうも受け取り方が違うのかと不思議に思いました。噛まれた原因は「じゃれあい」なのか「ちょっかいを出した」のか。私も保育士として、事実をどのように伝えるかで保護者の受け取り方に差があるのかを学ぶ良いきっかけとなりました。

噛まれた事実

夕方保育園に迎えに行くと、A先生は「お母さんすみません。食後にお友達とじゃれあっている際に人差し指を噛まれてしまいました。」と報告を受けました。私は傷を確認し「大丈夫ですよ。お友達に怪我は無かったですか」と確認しました。A先生「お友達は何もなく、二人は仲良く遊んでいたんですけど、噛まれてしまって‥」と説明してくれました。私はその言葉を聞き、噛まれたことよりも仲良く遊んでいたのなら良いかと思い、にこやかに園を去りました。

家に帰りお便り帳を読むと、B先生より「給食後にお友達にちょっかいを出して、人差し指を噛まれています。すみません。冷やして消毒しています。」と記入されていました。

あれっ?

私の思っていたのと違う‥

「じゃれ合い」と「ちょっかい」では全然ニュアンスが違う!!

「じゃれあい」と「ちょっかいを出す」

「じゃれあい」と「ちょっかいを出す」は、どちらも相手に対して軽い関わりを方を示す言葉ですが、意味やニュアンスが違います。

「じゃれあい」の意味は、お互いに軽くふざけ合ったり、遊んだりすることです。特徴としては、お互いに親しみがあり、楽しい雰囲気で行われます。対等な関係である事が多く、子ども同士が笑い合いながらじゃれあっている様子を表します。

「ちょっかいを出す」の意味は、相手の注意を引くために、ちょっとしたイタズラや干渉をすることです。特徴としては、相手が好まない一方的な場合が多く、相手に対し迷惑になることもあります。例えば、授業中に隣の人にちょっかいを出して怒られるなどです。

違いのまとめ

項目じゃれあいちょっかいを出す
主体両者(互いに)主に一方的
感情の方向好意的・親しみ興味・いたずら心(時に迷惑)
関係性対等・親しい必ずしも親しくないこともある
雰囲気和やか・楽しい軽いが、時に相手の不快感もある

やはり、分けて考えると違いが一目瞭然です。同じ噛まれた事実を伝えるにしても言葉の選び方でこうも違うと驚きました。実際に我が子が「じゃれあっていたのか」「ちょっかいを出したのか」は、わかりませんが、噛まれた事実がある為、相手が嫌がることをしたのかもしれません。

実際に先生の伝え方次第で、保護者の受け取り方が違うという事を経験する良い機会でした。保育士として働く私も、基本の心構えとして、事実を正確に伝えること、感情的・一方的にならず保護者の気持ちに配慮する伝え方をしていきたいです。

伝え方のポイント

①まずは事実を丁寧に伝える

噛まれたことを隠さず、どこで・どのように起こったのかを明確に伝える。相手の名前は基本的に出さず、「お友達に噛まれてしまいました」と表現する。

②お子さんの様子・対応を伝える

その後のケア、泣いたか、気持ちの状態などを伝える。消毒や冷やした等、どのような処置をしたのかを具体的に伝える。

③保護者への共感・安心感を伝える

驚かれる、心配されることを前提に、丁寧な言葉を添える。

④園の今後の対応を伝える

同じことが起きないように、どう取り組むかを説明する。

伝え方をまとめた例文

「本日、〇〇ちゃんが食後、お友達に人差し指を噛まれてしまいました。初めはじゃれ合いで遊んでいたのですが、次第にトラブルになってしまいました。すぐに冷やして消毒を行いました。泣いていましたが、抱っこすると落ち着きすぐに泣き止んでいます。ご心配をおかけしまして、申し訳ありません。今後はより注意深く見守り、トラブルを未然に防げるように取り組んでまいります。ご家庭でも気になることがありましたら、いつでもご相談ください。」

※補足の注意点。謝罪は必要ですが、責任を一方に負わない表現が大切です。例、申し訳ありませんでした。ではなく、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。相手のこの名前や家庭事情などは守秘義務のために話さない。同じトラブルが繰り返される場合は、園長や主任と連携し、必要に応じて個別の対応の方針も伝える。

以上、参考になりましたら幸いです。

気持ちを込めて伝えると、なんくるないさ〜☆

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